アカメ釣行記 ⑯2020年9月 死兆星光る
最終日
前日と同じポイントでタコ粘りすることに。
同じような時間の流れ。
四万十は本当に星空が綺麗だ。
東京には星がない。
イルミネーションを皆こぞって見にいく。
妻もイルミネーションが大好きだ。
自分はあの人工的な光に感動を覚えたことはない。
大自然に釣りに行けばいろんな季節の星空が出迎えてくれるからである。
特に星座を覚えているわけではないが。
然し、北斗七星ぐらいはすぐに見つけられる。
そのすぐ脇に死兆星が光っていた。
デカオグルを信じて投げ続ける。
昨日同様、河の流れが緩やかになった時だった。
アカメの気配をルアーの背後に感じる。
どうして分かるのかわからない。
でもビンビンと感じるのである。
リフト&フォール。
ミスバイト。
そのまま続けた3回目。
ゴッ!
ここで鬼アワセ!
然しこの時、ズルっと滑ったような感触が手元に伝わった。
昨日の94センチとは明らかに重量が違う。
デカい。
本流の流れに乗るそいつはどんどんとドラグを引きずり出す。
ヒロム~!
叫んだ。
ヒロムは300m程下流で釣りをしていた。
必死にアカメをいなしながら彼の到着を待った。
今から思えば、自分一人で戦うべき時にサポートを待ってしまう気持ちが敗因だったのだろう。
最大の抵抗をいなしているその時、フッと針が外れてしまった。
思わず川原に大の字で倒れこんだ。
そいつはデカかった。
今までのどのアカメよりも。
29歳と3ケ月。道半ば。
大きな宿題を残し、この遠征を終えた。
【タックルデータ】
Rod: Marino10.6MH ( Fishman )
Reel:カルカッタコンクエストDC 201HG(シマノ)
Line:アップグレードX8 PE 4号(よつあみ)
Leader:オーシャンレコードリーダー 80ld
Lure: オグル120 (ノースクラフト)