アカメ釣行記 ⑬2020年9月 遣り手爺とアカメ
2020年9月初日
この時の相方はヒロム。
気づけば彼は3年目の挑戦に。
彼はストロングスタイルが好きで基本的にビッグベイトを投げている。
まだ1匹目が視えていない。
自分もそうだったが1匹釣れると視野がぐっと広がるのだが・・・
そこで今回は彼のアカメ童貞を奪うべく、アカメのなる岩へ案内した。
アカメがステイするタイミングを教え、スラスイ175の動かし方を伝授。
必ず釣れると背中を押し、彼は自分を信じて投げ続けた。
5時間後、水面が爆発した音が聞こえる。
ギました!
緊張が走る。
絶対にランディングしてやる。
抵抗するアカメとの一騎打ち。
祈るような気持ちで見守る。
蛎殻を上手くかわし、一気に勝負をかけた。
ボガで口を掴む。
試合終了。
ヒロムは勝った。
然し果たしてこれで本当に良かったのか?
彼は釣らせてもらったアカメという負い目もあるのではないか?
「スミさん、これは二人で釣ったアカメですね」
彼は感動しながらそう言った。
本当に自分を信じて投げ続けてくれたヒロムに感謝しながら、
「今度は一人でだな」
と言葉を贈る。
この日、自分はノーバイトで終了した。
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