アカメ釣行記 ⑭2020年9月　天を仰ぐ

2日目

四万十川に移動。

浦戸湾とは違い、澄んだ、綺麗な水。

ここで釣りをするだけで心が洗われる。

毎年巡礼している、自分の中では聖地、ガンジス川だ。

この日はいろんなポイントを見て回る。

初日はベイト探しと決めていた。

四万十川は浦戸湾と違い、ベイトが常に移動しているように思う。

アカメの群れもベイトと共に動いているのだろう。

通称、おっさん泣きに夕方の地合いを賭ける。

静かだった。

ベイトっ気もなく、移動を余儀なくされる。

とあるポイントに立ち寄った。

水面がライトで煌々と照らされている。

シーバスやメバルでもいるかなと覗き込んだその時。

息が止まった。

メーターアカメがドンと構えていたのであった。

水深は１ｍ程か。

サイトで釣れるのか？疑心暗鬼になりながらも、先に発見した自分が１投することに。

オグル85SLMのアワビ仕様。

アカメの右斜め前にソフトに落とす。

着底。気にはしているのだろうか？微動だにしない。

軽くリフトしたその瞬間。

オグルがアカメの口に吸い込まれた。

そこからは一瞬だった。

浅く、近距離で掛けたが故に、最初の引きは超暴力。

止めることもできずフルロックに近いドラグで、引きずりこまれそうになる。

そして方向転換したアカメは突進するかの如く、自分の足元下に潜り込む。

この時、慌てすぎていたというよりまさに一瞬の出来事に対応することができなかった。

足元の岩に竿を叩きつけられ、バキンという音と共に、ワールドシャウラが折れ、ラインが岩に当たりブレイク。

放心状態だった。

唯一の救いはオグルがバーブレス仕様であったこと。

その日はメンタル崩壊しつつ他ポイントを見て回るも何事もなく終了したのであった。

【タックルデータ】
Rod：ワールドシャウラ ツアーエディション 1754（シマノ）殉職
Reel：アンタレスDCMD XG Left（シマノ）
Line：アップグレードX8 PE 4号（よつあみ）
Leader：オーシャンレコードリーダー　80ld
Lure: オグル85SLM (ノースクラフト) 改